2011年07月30日
本当にあったらちょっと怖い話
その日も私の働いているオープンカフェに、その老夫婦はやってきた。
ほぼ毎日やって来る常連のお客様なのだが、この老夫婦を見るたびに心が和む。
私も年をとったらあんな夫婦になりたいと思ってしまう。
数日後、おばあちゃんの方だけが店を訪れた。
旦那さんの方はどうしたのだろうか。病気でもしたのだろうか。
特に話しかけた事はないが、妙に心配になった。
そして同僚に何気なく尋ねた。
「ねえ、今日はおばあちゃんだけだね。いつもは旦那さんも一緒なのに。何かあったのかな?」
同僚は首を傾げた。
「何言ってるの?」
「ほら、いつも夫婦でいらっしゃるお客さまよ。今日はおばあちゃんの方だけだなと思って。」
私の言葉に同僚はますます首をひねる。
「夫婦で来店される常連さんっていたかしら?」
「いるじゃない。ほら、いつもあのテーブルに座るご夫婦よ。」
「あのテーブルに座る常連さんは確かにご老人の男性だけど、いつも一人で来店されているわよ」
「今もおばあちゃんだけが座っているじゃない」
私が指さす方向を見て同僚は言った。
「誰も座っていないわよ」
同僚には見えていないようだ。
その時、まるでこのやりとりを聞いていたかのように、おばあちゃんはこちらへゆっくり顔を向けて、ぞっとするような笑顔をみせた。
ほぼ毎日やって来る常連のお客様なのだが、この老夫婦を見るたびに心が和む。
私も年をとったらあんな夫婦になりたいと思ってしまう。
数日後、おばあちゃんの方だけが店を訪れた。
旦那さんの方はどうしたのだろうか。病気でもしたのだろうか。
特に話しかけた事はないが、妙に心配になった。
そして同僚に何気なく尋ねた。
「ねえ、今日はおばあちゃんだけだね。いつもは旦那さんも一緒なのに。何かあったのかな?」
同僚は首を傾げた。
「何言ってるの?」
「ほら、いつも夫婦でいらっしゃるお客さまよ。今日はおばあちゃんの方だけだなと思って。」
私の言葉に同僚はますます首をひねる。
「夫婦で来店される常連さんっていたかしら?」
「いるじゃない。ほら、いつもあのテーブルに座るご夫婦よ。」
「あのテーブルに座る常連さんは確かにご老人の男性だけど、いつも一人で来店されているわよ」
「今もおばあちゃんだけが座っているじゃない」
私が指さす方向を見て同僚は言った。
「誰も座っていないわよ」
同僚には見えていないようだ。
その時、まるでこのやりとりを聞いていたかのように、おばあちゃんはこちらへゆっくり顔を向けて、ぞっとするような笑顔をみせた。
Posted by あおぞら整骨院 at 15:16│Comments(0)