2011年07月27日

笑いの…

今回は私のお勧めの映画をご紹介いたします。

少し古い映画になるのですが、三谷幸喜脚本の「笑の大学」を今回は取り上げます。

舞台は太平洋戦争末期の日本、戦況は次第に悪化していく中で、
「国民一丸となってこの戦局を乗り切ろう」
というお上の意向から、下らない喜劇などの舞台作品が検閲でどんどん姿を消していく。

喜劇を片っ端から切り捨てていく非情の検閲官と、検閲を通そうと必死で台本を書き直す喜劇作家の物語です。

三谷幸喜作品の特徴である「ドタバタコメディー」は、健在です。
しかし、それ以上に戦争映画のテーマである「反戦」というものを、丁寧に作品各所に散りばめているところが、単なるコメディー映画とは一線を画しています。

しかも暗に「なぜ笑いが必要なのか?」「なぜ人は笑えるのか?」と問題を提起しているところも憎い演出です。

役所浩二の演技力の凄まじさと、それに負けない作りこまれた脚本の秀逸さが光る作品です。


どうぞご覧ください。



Posted by あおぞら整骨院 at 14:55│Comments(0)
 
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